TOEICのPart6はリーディングセクションで最も問題数が少ないパート。
ないがしろにされがちですが、実はPart6を素早く正確に解き切れるかが、スコアアップに大きく影響します!
この記事では、TOEICを2000時間以上勉強した私が、
- よく出る問題パターン&時間配分
- 長文穴埋めのコツ&効率的な勉強法
- おすすめの教材&スマホアプリ
を、初中級者向けにやさしく解説していきます!
特に600点を目指す学習者にとっては、Part6に時間をかけずに進めるかが重要なポイント。
TOEIC初心者の方でも今日から実践できるばかり内容なので、ぜひ最後まで読んでください!
TOEIC Part6ってどんなパート?
TOEIC Part6は、リーディングセクションの中で最もボリュームの少ない長文穴埋めパートです。

Part6では、Part5で求められる 文法・語彙力に加えて、文章の流れを理解する力が必要に。
Part5が「文単位の文法問題」だとすると、Part6は「文章単位での文脈理解」が求められるパートと言えます。
ふみ(Fumi)文章を読み解く力が必要になるよ!
とは言えPart5対策がPart6の基礎力にもなるので、一緒に要点を押さえておくとスコアアップに効果的です!
✅part5の対策がまだの方はコチラの記事をチェック↓


問題数と形式
Part6は短い文書の中に空欄があり、4つの選択肢から適切な語句や文を選ぶ「長文穴埋め問題」。
出題数は全16問で、穴埋め問題の種類は大きく以下の5種類に分けられます。
| 穴埋め問題の種類 | 出題数目安 |
| 語彙選択の問題 | 約6問 |
| 文選択の問題 | 約4問 |
| 文法問題 | 約3問 |
| 時制問題 | 約2問 |
| 接続詞問題 | 約1問 |
Part6は、基本的な文法力・語彙力があれば解ける問題がほとんど。難しい問題はあまり出題されません。



Part6は形式慣れが大切!慣れれば解ける!パワー!
Par6を素早く攻略し、最難関のPart7に時間をたっぷり残すことがリーディングセクションのポイントです!
Part6の時間配分
Part6では、16問を10分以内で解き終えるのが理想。つまり、1問あたり約37秒が解答時間の目安です。
| パート | 問題数 | 理想の時間配分 |
|---|---|---|
| Part5 | 30問 | 約10分 |
| Part6 | 16問 | 約10分 |
| Part7 | 54問 | 約55分 |
かなりテンポよく解いていかないと時間が足りなくなってしまうのが、Part6の難しいところです。



ちょっと考えてたらタイムオーバーになる!むり!
正確に解答するのはもちろん大切ですが、Part6では時間をかけすぎない意識も同じくらい重要です!
✅一番肝心なPart7対策はコチラの記事をチェック↓


Part6でよく出る問題パターンをおさえよう!
Part6では、以下のようなタイプの問題がよく出題されます。問題の特徴を押さえておきましょう!


No. 131 文法問題
選択肢:(A) interest (B) interests (C) interested (D) interesting
文法問題は、空欄の前後だけ見れば解答できることが多いです。



Part5の問題とほぼ一緒だよ!
この問題は、空欄の単語が名詞「employees」を修飾しているので、(C)interestedが正解。
No. 132 語彙選択の問題
選択肢:(A) develop (B) raise (C) open (D) complete
語彙選択の問題は、空欄がある一文を読めば解答できる場合が多いです。



全文読まなくても解ける正答したい問題!
この問題は、「Pak Designsでは先輩のプロジェクトリーダーたちからの適切な助言とサポートによって、経験の浅いスタッフでも迅速にデザインの方法について深い理解を(〇〇)できると考えています」と書かれており、「発達させる」という意味の(A)developが正解。
No. 133 接続詞問題
選択肢:(A) After all (B) For (C) Even so (D) At the same time
接続詞問題も、語彙選択と同様に空欄がある一文を読めば解答できる場合が多いです。



頻出の接続詞の意味は覚えておこう!
この問題は、「(〇〇)、彼らは部門をこえての効果的なコミュニケーション能力を鍛えられます。」と書かれているため、文脈的に「同時に」という意味の(D) At the same timeが正解。
No. 134 文選択の問題
選択肢:
(A) Let me explain our plans for on-site staff training.
(B) We hope that you will strongly consider joining us.
(C) Today’s training session will be postponed until Monday.
(D) This is the first in a series of such lectures.
文選択の問題は、全体を読んで話の流れを理解する必要がある場合がほとんど。
他の設問に比べて時間を消費しやすいので、初心者は潔く捨てるのもアリだと考えています。



600点を目指すのであれば、飛ばすのも視野に!
この問題は全体を通して、「経験豊富なプロジェクトリーダーに、来月開催される講習会への参加を促す内容」となっているため、最後の一文は「あなたが参加を強く検討してくださることに期待しています。」という意味の(B) が正解。
問題は一例ですが、今回登場した中では 接続詞問題 と 文挿入問題 がPart6特有の形式です。
公式問題集などの参考書で演習を重ねて、本番までに問題形式に慣れておきましょう!
Part6の解き方のコツ(600点レベル向け)
次にTOEIC600点を目指す方におすすめのPart6の解き方のコツをお伝えします!


コツ① 選択肢を先に読む
初心者がやりがちなミスが、いきなり文章の最初から読み始めてしまうこと。
まず選択肢を先に確認し、「何を問われているか」を把握した上で本文を読み始めるのが鉄則です。



さっと確認するだけでも、問題が解きやすくなるよ!
英語力が付いたら選択肢を把握しなくても全く問題ないですが、慣れないうちは選択肢を先に読むことを心がけてみてください。
コツ② 基本的には全文読む
Part 6は問題によって空欄の前後を読むだけで解けますが、基本的には全文読みます!
特に、文選択の問題を正確に解答しようとすると、文章をほぼ全て読む必要あり。
Part 6の文章はそれほど長くないので、焦らず全文を読む方が結果的に正答率が上がります。



無理に効率よく読もうとしなくて大丈夫!
とはいえPart6で使える時間は短いので、英文をそれなりに早く読む力が必要となってきます!
コツ③ 40秒以上悩む問題は切り捨てる
1問あたり30~40秒を目安に解き、それ以上悩む問題は思い切って捨てるのも戦略の一つです!
特に文法問題などは、知識が無ければいくら悩んでも正解が分からない場合がほとんど。
無駄に悩み続けるのはやめましょう。



過去の私はPart6でめちゃくちゃ時間浪費してた。
時間をできるだけPart7に回したほうが、結果的に全体を通してスコアアップに繋がります!
Part6の効果的な勉強法
次に、TOEIC初心者に向けたPart6の具体的な勉強法をご紹介します!


勉強法① 精読+音読で「読む力」を底上げ
Part6対策の勉強法で1番のオススメは、「精読&音読」です!
文章中の単語や文法を理解しながら、じっくり読んでいく勉強法。(手順は以下①~③)
①ひと通り英文を読み、分からなかった単語や文法をピックアップ。
②ピックアップした箇所を一つ一つ調べて、意味や構造を理解する。
③完璧に理解できる文章になったら、繰り返し読む。(音読する)
Part6のみならず、リーディングのスコアアップに最も効果的なのは、やはり精読です。
時間はかかりますが、“完璧に英文を理解した上で”何度も繰り返し音読しましょう。



とにかく丁寧に読むことで「読む力」が身に付く!
精読に使う参考書は問いませんが、Part6対策は素直にPart6の文章を使うのがオススメ。
比較的短い文章なので、丸暗記してしまうほど繰り返し精読すれば必ず読む力が付いてきます!
勉強法② 単語力と文法力を鍛える
こちらも全てのパートに共通しますが、Part6は単語力と文法力で決まります!
多少問題にクセはありますが、基本的な単語と文法が理解できていれば解ける問題がほとんどです。



基礎基本は単語と文法!
単語力に自信がない人は『金フレ』などのTOEIC専用の単語帳をチェック(詳しくはQ&Aにて)
文法力に自信がない人はコチラの記事をチェックしてみてください↓


TOEIC Part6対策のおすすめ教材&アプリ
私が実際に使って効果があると感じた、Part6対策のおすすめ教材&アプリをご紹介します!
おすすめ教材①問題集『公式TOEIC L&R問題集』


おすすめの教材1つ目は、『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集』です。
TOEIC の公式が出版している問題集で、実際のテストと同じ形式で 2 回分の問題が載っています。



公式以上に良質な問題集はない!
2025年現在、シリーズが1~11まで出ていますが、使用するのは最新の11で OK です。
(古いものでも大丈夫ですが、1~3 は問題形式が少し違うのでオススメしません)
【公式問題集】を使った詳しい勉強法はコチラの記事から↓


おすすめ教材②参考書『TOEIC L&R テスト 究極のゼミ Part 5&6』


おすすめの教材2つ目は、『TOEIC L&R テスト 究極のゼミ Part 5&6』という参考書です。
講義と解説が先生と生徒の対話形式で分かりやすく書かれており、初心者でも網羅的にPart6対策ができる一冊です。



「Part6が壊滅的に無理!!」って人におすすめ!
一方で、Part6がぼちぼち解ける人は、公式問題集だけでOK!参考書の増やしすぎには注意です
おすすめ教材③スマホアプリ『スタディサプリENGLISH』


おすすめの教材3つ目は、『スタディサプリENGLISH』というスマホアプリです。
TOEIC対策の講義動画が580本以上用意されており、TOEIC初心者でも基礎から学ぶことができます。



参考書(本)での勉強と両立がオススメ!
また、スマホで手軽に勉強できるので、通勤・通学のスキマ時間を活用したい方はチェックしてみてください。
1週間無料でお試しできます↓
スタディサプリENGLISH【TOEICテスト対策】✅おすすめのTOEIC対策アプリについて詳しく知りたい方はコチラから↓


よくある質問Q&A
- 600点を目指す場合、何割くらい正解できればよいですか?
-
16問中10〜11問(約6〜7割)正解できれば十分です!
600点を目指すにあたって満点を狙う必要はありません。それよりも解くスピードが大切です。

ふみ(Fumi)

全問正解は900点以上を目指す人だけでOK!
TOEIC600点を目指すなら、後ろに控えるPart7のために1分でも多く時間を残しておきましょう!
- そもそも問題が難しくて正答できない!どうすればいい?
-
TOEIC頻出単語に絞った語彙対策が有効!


Part6に限らずですが、TOEIC対策にはTOEIC用の単語帳が必須です。
『金のフレーズ』に掲載されている単語だけ覚えれば、語彙不足で解けない問題はなくなります。

ふみ(Fumi)

『金フレ』だけはマスト!
TOEIC用の単語帳を持っていない人は今すぐ手に入れてください。これがないと始まりません!
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あわせて読みたい
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まとめ:Part6攻略の鍵は「時間を無駄に使わない」


Part6は出題パターンがおおよそ決まっており、比較的解きやすい問題が多い のが特徴。
英語力が付けば初心者でも得点しやすいパートですが、時間を使いすぎるのだけは禁物です!
- 本文より前に選択肢を先読みしておく。
- 無理に読み飛ばそうとせず、本文をすべて読む。
- 時間配分を意識して、40秒以上悩む問題は切り捨てる。
私も最初はPart6で悩みすぎてPart7でタイムオーバーになっていましたが、時間配分を意識してほどよく切り上げるようになってから、結果的にスコアアップすることができました!



満点取る必要はない!って少し肩の力を抜きましょ◎
TOEIC600点を目指す方は、Part6を10分で突破し、次のPart7へ繋いで行けるようにしましょう!応援しています!!
【他のパート別対策はコチラの記事から↓】






