TOEICのリスニングパートの中で大部分を占めるのがPart3とPart4。
本格的な長文リスニングとなり、「初心者には難しすぎる…!」感じる人が多いのではないでしょうか?
この記事では、TOEICを2000時間以上勉強し、完全独学で875点を取得した私が、
- Part3,4で得点できない人の特徴
- Part3,4の解き方のコツ&効率的な勉強法
- おすすめの教材&スマホアプリ
を、初中級者向けに分かりやすく解説していきます!
特に600点を目指す学習者にとって、Part3とPart4は全パートの中で最大の得点源となります。
勉強法やコツは今日から実践できる内容ばかりなので、ぜひ最後まで読んでみてください!
TOEIC Part3&4ってどんなパート?
Part3とPart4は、TOEICリスニングセクションの後半に出題される「長めの会話・説明」に関する問題です。

Part3では2〜3人の会話が、Part4では1人によるアナウンスや案内などが流れ、それぞれ設問に答えていきます。
どちらも音声は一度しか流れないので、聞き逃してしまうと一気に3問を落とす可能性もある、なかなかにハイリスクなパートと言えます。ある意味、集中力とメンタルの勝負です。

焦ってボロボロになったことが何回もあるよ!
私のように緊張に弱いタイプの人は、しっかり演習を重ねて自信を付けておきましょう!
問題数と形式
Part3とPart4は、2つ合わせてリスニングパートの約7割を占める超重要パートです。
パート | 問題数 | 問題の形式 |
---|---|---|
Part3 | 39問(3×13) | 会話問題(2~3人の会話) |
Part4 | 30問(3×10) | 説明文問題(アナウンスなど) |
問題の形式は会話と説明文で少し違いますが、解き方や対策方法は大きく変わりません。
難しいパートですが、対策をすれば一気にリスニングパートの7割を得点源にできるチャンスと言えます。



初心者が得点源にしやすいパート!
TOEICで600点を目指す場合、Part3,4の対策をするのがもっとも効率的で最短のルートです!
Part3,Part4の時間配分
リスニングセクション全体は約45分。そのうちPart3とPart4だけで約33分を占めます。
リスニング音声は勝手にどんどん進んでいくので、時間配分を自分で決めることはできません。



早口すぎる。頼むからもう1回聞かせてくれ。
「迷ったら直感でマーク。気持ちを切り替えて次の問題に集中する」という判断力が大切です。
詳しくは、後ほど説明する解き方のコツを参考にしてみてください!
Part3,4で得点できない人の特徴
「Part1・2は何とかなるけど、Part3・4になると全然聞き取れない…」そんな声をよく聞きます。
Part3,4で得点できない人の特徴は以下のとおりです。
- そもそも長文のリスニングに慣れていない。
- TOEIC頻出単語の知識が不足している。
- 答えに迷った問題に執着しすぎている。
私も600点未満の頃は会話の半分ほどしか理解できず、部分的に聞こえた単語を信じて雰囲気で解答。
また、なんとなく絞った2択で迷ってる間に、次の問題の音声が始まっているような状態でした。



いま大事なところ聞き逃した気がする。オワタ。
しかし、私のように得点できない人の特徴をコンプリートしていてもご安心ください。
ボロクソだった私でもリスニングパートで470点を取得できるようになった解き方のコツをご紹介します!
Part3&4の解き方のコツ
次に、TOEICPart3&4の解き方のコツをお伝えします!


コツ①設問の「先読み」がカギ
Part3とPart4は、もう「先読みが全て」といっても過言ではありません。
前の設問が読まれている時間に、音声フル無視で次の問題の設問と選択肢に目を通しておくのが鉄則。
先に「何が問われるか?」が分かっているだけで、驚くほど必要な情報を聞き取れるようになります。



いかに先読みできるかだけ!
時間が足りないときは、選択肢まですべて読むのではなく、設問文だけでも先にチェックしましょう!
コツ② 話の流れを意識して聞く
会話や説明問題は、“ストーリー”をつかむ意識を持つだけで、理解度がグッと上がります。
- 誰が話しているのか?(同僚?友達?)
- 話者はどこにいるのか?(会社?スーパー?)
- どんなシチュエーションなのか?(困りごと?相談?)
会話に出てくる単語や表現を全て知っている必要はありません。
話の流れを意識することで解ける問題も多くあります。主語と目的語を聞き逃さないようにしましょう!
コツ③言い換え表現を覚えておく
Part3とPart4で得点するためには、基本的な言い換え表現(パラフレーズ)を覚えておきましょう!
リスニングでは、「ask」が「inquire」に、「buy」が「purchase」に置き換わっていたりします。



似た意味の単語はセットで覚えよう!
答えとなる選択肢が本文のパラフレーズになっていることが頻繁にあるので、同じ意味を持つ言葉を意識して覚えるクセをつけるとスコアアップに効果的です。練習あるのみ!
TOEIC Part3,4対策の具体的な勉強法3選!
次に、TOEIC初心者に向けたPart3とPart4の具体的な勉強法をご紹介します!


勉強法① 圧倒的な単語学習
そもそもリスニングで「ちょっと何言っているか分からない」という人は、確実に単語力不足が原因です。
私たちが聞き取れるのは、発音を知っている単語だけです。知らない単語は聞き取ることはできません。



シンプルだけど超重要な話!
TOEICの会話自体はそこまで難しくないので、単語の意味をつなぎ合わせるだけで話全体の雰囲気は掴めます。
だからこそ圧倒的な単語学習でリスニングのスコアを大幅に上げることができるのです。基礎大事!
✅TOEICの単語帳選びに迷っている人は『金フレ』一択↓


勉強法②精読&音読(シャドーイング)
Part3&Paet4対策でオススメの勉強法2つ目は「精読&音読」です!
文章中の単語や文法を理解しながら、じっくり読んでいく勉強法。(手順は以下①~③)
①ひと通り英文を読み、分からなかった単語や文法をピックアップ。
②ピックアップした箇所を一つ一つ調べて、意味や構造を理解する。
③完璧に理解できる文章になったら、繰り返し読む。(音読する)
じつは精読は、Part7のリーディング対策にもなる万能な勉強法。
何度も繰り返し声に出して読むことで、リズムや抑揚が身に付き、英語自体に慣れることができます。



地味だけど大きな効果あり!筋トレと一緒!
コツコツと積み重ねていくと、ある日突然リスニング問題が聞こえるようになっている感覚が味わえます。
騙してないので、騙されたと思って続けてみてください!
勉強法③ 公式問題集で実践演習
オススメの勉強法3つ目は、「公式問題集で実践演習」です!
ある程度の単語力を身に着け、精読まで取り組んでいる優秀なアナタ。あとは実践演習あるのみです。
リスニングパート100問を45分間の通しで解く練習をしてみてください。



単発で問題を解くのとは、得られる経験値が違うぜ…!
先読みのスキルが一番大切ですが、集中力とメンタル、そして慣れが同じくらい重要なPart3とPart4。
リスニングパートを通しで解くことは、これら全ての力を鍛えることができる最も効率的な勉強法です!
(演習で使用する『公式問題集』については、この後のおすすめ教材で詳しくご紹介します)
TOEIC Part7対策のおすすめ教材&アプリ
私が実際に使った中で、効果があると感じたPart3,4対策のおすすめ教材&アプリをご紹介します!
おすすめ教材①問題集『公式TOEIC L&R問題集』
おすすめの教材1つ目は、『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集』です。


TOEIC公式問題集は、本番に近い形式で対策できる最良の教材です。音声のスピードや設問の難易度も本番と同じなので、繰り返し取り組むことで自信につながります。



リスニング音声のクオリティは公式が最強!
2025年現在、シリーズが1~11まで出ていますが、使用するのは最新の11で OK です。
(古いものでも大丈夫ですが、1~3 は問題形式が少し違うのでオススメしません)
【公式問題集】を使った詳しい勉強法はコチラの記事から↓


おすすめ教材②参考書『TOEIC L&R テスト 究極のゼミ Part 3&4』
おすすめの教材2つ目は、『TOEIC L&R テスト 究極のゼミ Part 3&4』という参考書です。


「設問パターン」「トークパターン」別に解き方を徹底解説してくれている、Part3,4対策に特化した攻略本。
特典として、押さえておきたいパラフレーズ「言い換え表現100」も付いている初心者向けの一冊です。



「リスニングが終わってる!!」って人におすすめ!
一方で、Part3,4がぼちぼち解ける人は、公式問題集だけでOKです!参考書の増やしすぎには要注意
おすすめ教材③スマホアプリ『スタディサプリENGLISH』
おすすめの教材3つ目は、『スタディサプリENGLISH』というスマホアプリです。


TOEIC対策の講義動画が580本以上用意されており、TOEIC初心者でも基礎から学べるのがメリット。
自分の苦手に合わせて講義を受講できるので、誰でも効率的に学習を進めることができます。



リスニング対策も網羅できるよ!
スマホで手軽に勉強できるので、通勤・通学のスキマ時間を活用したい方はチェックしてみてください!
1週間無料でお試しできます↓
スタディサプリENGLISH【TOEICテスト対策】

✅おすすめのTOEIC対策アプリについて詳しく知りたい方はコチラから↓


よくある質問Q&A
- 音声が速すぎてついていけない!
-
慣れの問題です。精読&音読を繰り返せばOK!
音声が速すぎると感じるのは、単に英語に耳が慣れていないだけです。
日本語を早口で話されても聞き取れるように、英語も慣れれば聞き取れるようになるはず。
ふみ(Fumi)紹介した精読で解決できるよ!
ちなみに私はTOEICの試験当日、朝から1.3倍速でリスニング音声を聴くようにしています。
すると試験中、かなり音声がゆっくりに聞こえます。人間の頭なんてテキトーなもんですね。
- 図表問題が苦手!どう対策すればいい?
-
図表も音声が流れる前に確認!
この記事を丁寧に読んでくれたあなたなら分かるはず。
図表も音声が流れる前に、「何の情報が載っているのか」をざっくり確認するのがコツです。
ふみ(Fumi)図表と設問、両方確認するから忙しいけど・・・!
図表内に出てきた数字やキーワードと結びつけながら聞くと、正解にたどり着きやすくなります。
まとめ:TOEIC Part3&4攻略の鍵は「先読み」


Part3とPart4は慣れるまでは難しく感じるかもしれませんが、正しいステップで対策すれば大幅にスコアをアップできるお得なパートです。
- 設問を先読みし、「何が問われるか?」を把握する。
- 頻出の言い換え表現を覚える。
- 模試を使って精読し、英語に耳を慣らす。
私も最初はPart3,4どちらも壊滅的でしたが、設問の先読みをはじめてからニガテ意識が無くなっていきました。



今先読みしてない人は伸びしろしかない!
聞き取れた瞬間の「わかった!」という感覚が、リスニングをもっと楽しくしてくれるはず。
ぜひ日々の学習にこの記事の内容を取り入れて、TOEICで600点を目指してください!
【他のパート別対策はコチラの記事から↓】

