「TOEICで800点を超えれば、少しは英語が話せるようになる」──そう信じて勉強してきた人ほど、ある日気づくと思います。
ふみ(Fumi)スコアは伸びたのに、外国人を前にすると一言も出てこない。
こんにちは、ふみです。私は先日、5年ぶりのTOEICで810点を取りました。
学生時代には875点も取ったことがあり、合計2,000時間以上の英語学習を重ねてきました。
でも正直に言います。私は、英語がほとんど話せません。
この記事では、TOEIC810点ホルダーの私が「話せない」と痛感した2つのエピソードを正直に書きます。
そして、なぜTOEIC800点台でも話せないのか?その理由を整理した上で、TOEICを「土台」として活かしながら「話せる英語」へ進む具体的な方法をお伝えします。
最初にお断りしておくと、この記事は「TOEICは無意味だ」という話ではありません。
むしろ逆です。TOEICで身につけた力は、英語を話すための強固な土台になります。
ただ、それだけでは足りない。じゃあ何をすればいいのか?それを具体的に書いていきます。
「800点は取れた、これから何をすればいいか分からない」
「もうすぐ800点に届きそうだけど、この先の道筋が見えない」
そんなあなたに、私と一緒に次のステップへ進んでほしい。そういう記事です。
TOEIC810点の私が「話せない」と痛感した2つの瞬間
抽象論の前に、私の実際の失敗談からお話させてください。
810点を持っている人間が、現実にどう「話せない」のか?2つのシーンについて書きます。
鎌倉で話しかけられた日、笑顔でフェードアウトした話
昨年10月、鎌倉で食べ歩きをしていたときのことです(この頃は英語学習から離れて4年近く経っていました)


海外からの旅行者らしき方に、英語で道を尋ねられました。
内容は、「鶴岡八幡宮へはどう行けばいい?」というシンプルな質問だったと思います。
頭の中では、単語が浮かんでいました。”straight”、”turn right”、”station”──断片的な語彙は出てくる。
リスニングも、相手が何を言っているかはほぼ理解できていました。
でも、それを文にして、口から出すことができなかった。
「Go straight… and… えっと… turn… 」と途切れ途切れになり、自分でも何を言っているか分からなくなりました。相手も困った顔をして、最後はお互いに笑顔でうなずき合い、ぎこちない空気のまま会話は終了。
帰り道、ずっとモヤモヤしていました。
800点を超えているのに、こんなシンプルな受け答えすらできないのか。
職場にかかってきた「間違い電話」、wrong numberで逃げた話
もう一つは、仕事中の出来事です(私の本業は不動産です)
会社の電話に、外国の方から英語で電話がかかってきました。聞き取ってみると、英語で「〇✕※ガスですか?手続きの方法が分からない」という内容で、どうやらかけ間違いのようでした。
私は焦ってとっさに「あ~…、Maybe,wrong number」とだけ伝え、相手も「Oh, sorry.Thank you」と言って電話を切りました。
ここまでは、まあ、なんとかなった話です。問題はその後でした。
電話を切った瞬間、ふと考えました。



あの人は、本当はどこに電話したかったんだろう?
もし私がもう少し英語を話せたら、「どちらにおかけですか?」「何でお困りですか?」と聞けたかもしれない。
会社名や担当者名を聞いて、正しい連絡先を伝えることもできたかもしれない。
でも私には、それができなかった。「間違いだ」と伝えるだけで、相手を助けることはできなかった。
810点を持っていても、目の前の困っている人を助けられなかった。
この感覚は、観光地のときよりずっと重く残りました。
あなたにも、心当たりはありませんか?
「単語は浮かぶのに文にならない」
「相手の言っていることは分かるのに、返事ができない」
「とっさの一言や相槌で逃げて、後から悔やむ」
TOEICで800点近くまでスコアを伸ばしてきた人ほど、こういう経験に心当たりがあるはずです。
私だけじゃない、と知ってもらえたら少し気が楽になるかもしれません。
でも、なぜこんなことが起きるのか? それを次のセクションで整理します。
なぜTOEIC800点でも英語が話せないのか
「これだけ勉強して800点まで来たのに、なんで話せないの?」
これは多くのTOEIC学習者が800点台で必ずぶつかる壁です。理由は1つではありません。
私の経験から、4つの要因に分けて説明します。
TOEICが測っているのは「処理力」、会話で必要なのは「生成力」
TOEICは、リスニング+リーディングの試験です。つまり、与えられた英語を理解する力を測るテストです。


これは英語の「インプット力」と言い換えられます。
耳から入ってきた音声を理解する、目で読んだ文章の意味を把握する。そういう力です。



会話とは全く別の力を測定しているよ!
一方、会話で必要なのは「アウトプット力」=自分で英語を組み立てて口から出す力です。
この2つは、似ているようでまったく別のスキルです。
野球で例えるなら、TOEICは「球を見極める力」を測る試験で、会話は「自分でバットを振る力」が要求される場面。見極めが上手いからといって、ヒットが打てるとは限りません。
私はずっと「処理力」だけを鍛えてきました。だから観光地で口が動かなかった。
これは性能不足というより、そもそも違う筋肉を使っていなかっただけなんです。
アウトプットの絶対量が足りていない
800点を取るまでに、私はかなりの時間を英語学習に使ってきました。
でも振り返ってみると、そのうち英語を「話した」時間はほとんどありません。
問題集を解く、参考書を読む、リスニング音源を聞く、シャドーイングを少し。これだけで何百時間も使った。でも、英語を声に出して、自分の言葉として組み立てた時間は、おそらく全体の数%もない。



TOEIC学習のほとんどがインプットの練習
会話というスキルは、結局のところ「やった量」に比例します。
アウトプットゼロでアウトプット力が伸びるわけがない。
冷静に考えれば当たり前ですが、TOEIC学習に没頭していると、この当たり前を忘れてしまうんです。
「完璧に理解する・完璧に話す」クセが会話を止める
これは、TOEICで点を取れる人ほど、陥りやすい罠だと思っています。
TOEICで高得点を取るには、リスニングを一語一句正確に聞き取り、リーディングで文構造を緻密に読み解くスキルが必要です。「曖昧なまま」では点が取れない試験だからこそ、私たちは「完璧に理解する」「文法的に正しく組み立てる」訓練を積んできました。
これは試験のためには正しい姿勢です。でも、会話に持ち込むと逆効果になります。
会話中、頭の中でこんなことが起きていませんか?



主語はI、動詞はwant、to不定詞で… いや、wantよりwould likeの方が丁寧か…
そう考えているうちに、3秒、5秒と沈黙が続く。相手は不安げな顔をする。
焦って、結局何も言えないまま終わる──観光地の私がまさにこれでした。
ネイティブだって文法ミスをします。
大事なのは「文法的に正しいかどうか」ではなく「伝わるかどうか」。
“Go straight,ten minutes.Turn right.” だけでも、観光客は十分助かったはずなんです。
「完璧主義」は、TOEIC学習者の宿命のクセ。
でも、これを意識的に手放さないと、会話の入り口にすら立てません。
「使える英語」には瞬発力が必要
会話には、TOEICにはない時間的なシビアさがあります。
TOEICのリスニングPart3・4でも、たしかに時間との戦いはあります。でもそれは「次の問題が始まるまでに答えをマークする」レベルの話。会話では、0.5秒で言葉が出てこないと、その時点で会話が止まります。
しかも止まった瞬間、相手は「あ、英語ダメな人なんだな」と判断する。
空気が一気に変わる。そこから挽回するのは、なかなか難しい。



外国人と話すときに、緊張してしまうのもこれが理由。
この瞬発力は、紙の上での学習では絶対に身につきません。
口を動かして、間違えながら、何度も繰り返すことでしか鍛えられない筋肉なんです。
それでもTOEICは「土台」として絶対に必要だ
ここまで「TOEIC800点でも話せない」という話をしてきました。読んでいて「じゃあTOEICって意味ないじゃん」と感じた方もいるかもしれません。
でも、はっきり言わせてください。
TOEIC学習は無駄ではありません。むしろ、話せる英語への最短ルートの一部です。
なぜなら、TOEIC学習で身につく力は、英会話の「土台」として絶対に必要だからです。
TOEIC学習で得られる3つの土台
①語彙力
800点を取るためには、約8,000〜10,000語の語彙が必要だと言われています。これは日常会話やビジネス会話に必要な語彙を、ほぼカバーする量です。「言いたい言葉を知らない」という状態は、800点台では起こりにくい。
②文法構造の理解
TOEIC Part5・Part6で鍛えられる文法力は、会話で文を組み立てる基礎になります。「動詞は何を使う?」「時制は?」と迷わずに済むのは、文法演習を積んだ恩恵です。
③リスニングの素地
TOEIC Part3・Part4で鍛えた耳は、ネイティブの発話スピードへの耐性を作ってくれます。相手の英語を聞き取れなければ、そもそも会話は始まりません。



TOEICで学んだ全てが、英会話の土台になる。
土台がない状態で英会話を始めると、どうなるか
たとえば、TOEIC400点未満の人がいきなりオンライン英会話を始めたとします。
- 相手が何を言っているか聞き取れない
- 言いたい単語が出てこない
- 文法がぐちゃぐちゃで、相手も理解できない
──結果、25分のレッスンが「Hello」「Thank you」「Bye」で終わる。これでは、お金と時間を投下しても積み上がりません。
TOEIC学習で土台を作っているからこそ、英会話の練習が「機能する」のです。
私自身、もし大学時代にTOEIC875点を取っていなかったら、今こうして「800点台でも話せない、その先を目指そう」という記事を書けていません。土台があるからこそ、「次の壁」が見えるんです。



英語は一歩ずつステップアップしていくもの!
💡 まだ600点に届いていない人へ スコアアップが先決です。土台ができていない段階で英会話に手を広げると、どちらも中途半端になります。まずはTOEICで点数を取り切ることをおすすめします。
関連記事▼
あわせて読みたい TOEIC500点から600点へ!脱・初心者の最短ロードマップ 「TOEICの勉強を続けているのに、500点台からスコアが伸びない……」 「なんとなく英語はわかるけど、600点の壁がどうしても越えられない」 こんな悩み、抱えていませんか…
TOEICを土台に「話せる英語」へ進む3つのステップ
ここからが本題です。TOEIC600点以上という土台を持っている私たちが、「話せる英語」に進むための具体的なステップを3つに分けて説明します。
ステップ①:アウトプット前提でインプットを変える
まず取り組むべきは、今やっているインプット学習の「やり方」を変えることです。
新しい教材を増やす必要はありません。今使っている参考書、リスニング音源、TOEIC問題集、これらに「アウトプット動作」を追加するだけで、効果がまったく変わります。
- 音読:黙読していた英文を、声に出して読む
- シャドーイング:聞き取った音声を、追いかけて口に出す
- 暗唱:気に入った例文を、何も見ずに言えるまで繰り返す
これだけです。難しいことは一つもありません。でも、ただ目で追っていた英語を「口から出す」ようにするだけで、脳の使い方がガラッと変わります。



シャドーイングはTOEICのスコアアップにも効果的!
ポイントは、完璧を目指さないこと。少し噛んでもいい、発音が下手でもいい。
とにかく「口から出す回数」を増やすことが、瞬発力につながります。
ステップ②:低リスクで話す環境を作る
次のステップは、人に話す前に「自分で話す」環境を作ることです。
いきなり人と話すのはハードルが高い。緊張するし、間違えたら恥ずかしい。だから、まずは相手のいない場所で口を動かす習慣を作ります。
- 独り言英語:通勤中、家事中、シャワー中に、今やっていることを英語で実況する
- AI英会話アプリ:相手はAIなので、何回間違えても恥ずかしくない
私自身、以前はSpeakというAI英会話アプリを使っていました(年額プランが切れて一度離れましたが、再開も視野に入れています)。AI相手なら、自分のペースで何度でも話せる。「人前で話す前の練習場」として、これ以上ない環境です。


ステップ1の音読・シャドーイングと並行して、AIアプリで「自分の言葉で話す」練習を積み重ねる。
この段階で、口が動くようになる感覚が出てくるはずです。



この「口が動く感覚」の育成が大事!
関連記事▼(番外編として紹介しています)


ステップ③:「相手のいる会話」に踏み込む
最後のステップは、実際の人間と話すことです。
ここまでくると、もうAI相手だけでは物足りなくなってきます。
なぜなら、人間との会話には「予測できない展開」と「相手の感情」があるから。これはAIには再現できません。
「外国人の友達を作る!」はハードルが高いので、現実的な選択肢としては、以下の3つが考えられます。
- オンライン英会話(一番現実的)
- 言語交換アプリ(HelloTalkなど)
- 英会話カフェ・国際交流イベント(対面派向け)
私自身は、これからDMM英会話を始める予定です。
理由はシンプルで、「自分の好きなタイミングで、短時間に集中して学習したい」と思っているから。



TOEICのスコアアップにも繋げていくよ!


ちなみにふみ英語では、私が実際に試して良かったものだけを紹介するスタンスです。
スタディサプリもSantaアルクも、自分で使った上でレビューを書いてきました。DMM英会話も同じです。
7月から始めて、正直に良いところも悪いところもレビューする予定なので、楽しみにしていてください。
📝 オンライン英会話を選ぶときのポイントや、DMM英会話を始めた後の体験レビューは、別記事で詳しくまとめる予定です。
「話せる英語」に興味がある人は、ぜひ私と同じタイミングで始めてみませんか?
\25分の無料体験レッスンが2回受けられる!/
810点ホルダーとして、これから目指すこと
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
最後に、私自身のこれからの話を少しだけさせてください。


私の目標は、2026年12月までにTOEIC900点を取ること。
そして並行して、「話せる英語」を本気で身につけることです。
TOEICはゴールではなく、チェックポイントだと思っています。
800点を超えた今、次のチェックポイントが900点で、その先に「英語をつかって誰かの役に立つ自分」という最終目的地がある。
5年前の私は、875点というスコアに満足して、英語から離れてしまいました。
その結果、観光地でも電話でも、言葉が出てこなかった。
スコアを取ることと、英語を使えることは、別の話。
これが、800点を超えた人間がぶつかる一番大事な気づきだと思います。



もしあなたが今、同じような壁にぶつかっているなら、一緒に進みませんか?
このブログでは、私自身の試行錯誤を正直に発信していきます。
先を行く先輩ではなく、半歩先を歩く同志として、これからも記事を書いていきます!
まとめ:TOEIC800点は通過点、ここからが本番
最後に、この記事の要点を整理します。
- TOEIC800点でも話せないのは、珍しいことではない。むしろ自然なこと
- 理由は4つ:「処理力と生成力の違い」「アウトプット量不足」「完璧主義のクセ」「瞬発力の欠如」
- それでもTOEIC学習は土台として必須。語彙・文法・リスニングの基礎は会話に活きる
- 次のステップは3段階:インプットにアウトプット動作を足す→AIで低リスクに話す→人間と話す
「TOEIC800点は、英会話のスタートライン」──こう捉え直せると、見える景色が変わります。
スコアアップで止まってしまうのか、それともそこを土台にして「使える英語」へ進むのか。
選ぶのは、私たち自身です。
私はこれから、900点と「話せる英語」の両方を取りに行きます。
一緒に進んでくれる人がいたら、これ以上嬉しいことはありません。



一緒に次のステージへ進みましょう!
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