TOEICのPart7はリーディングセクションで一番の難関パート。
TOEICの中でも「Part7が一番苦手…」という方は多いのではないでしょうか?
この記事では、TOEICを2000時間以上勉強した私が、
- よく出る問題パターン&時間配分
- 長文読解のコツ&効率的な勉強法
- おすすめの教材&スマホアプリ
を、初中級者向けにやさしく解説していきます!
特に600点を目指す学習者にとっては、Part7をどう乗り越えるかがスコアアップのカギとなります。
TOEIC初心者でも今日から実践できる内容ばかりなので、ぜひ最後まで読んでみてください!
TOEIC Part7ってどんなパート?
TOEIC Part7は、リーディングセクションの中で最もボリュームの多い長文読解パートです。

文書を読みながら、「誰が・何を・なぜ・いつ・どこで」といった具体的な情報を素早く読み取る力が求められます。
さらに、複数の文書をまたいで情報を照らし合わせる問題もあり、600点を目指す受験者にとっては難所となりやすいパートです。

形式に慣れてない初心者には難しすぎる!
問題数と形式
Part7の問題数は54問で、リーディング全100問中、半分以上を占める超重要パート。
問題は大きく以下の3種類に分かれています。
- シングルパッセージ(1つの文書):10セット・計29問
- ダブルパッセージ(2つの文書):2セット・計10問
- トリプルパッセージ(3つの文書):3セット・計15問
問題数も文量も全パートで一番多いですが、対策すれば確実に点数が伸びるパートでもあります。



Part7が得点源になればめっちゃ強い!
Part7を攻略できるかどうかが、リーディング全体のスコアを左右すると言っても過言ではありません!
Part7の時間配分
Part7では、54問を55分以内で解き終えるのが理想。つまり、1問あたり約1分が解答時間の目安です。
パート | 問題数 | 理想の時間配分 |
---|---|---|
Part5 | 30問 | 約10分 |
Part6 | 16問 | 約10分 |
Part7 | 54問 | 約55分 |
テンポよく解いていかないとすぐに時間が足りなくなってしまうのが、リーディングパートの難しいところ。



1問1分ってあっという間!
Part7の解答スピードは大切ですが、Part5・Part6で時間をかけすぎない意識も同じくらい重要です!
Part7で時間が足りなくなる人の特徴
TOEIC Part7で時間が足りなくなる人の特徴は以下のとおりです。
- 文を最初から最後まですべて読もうとしてしまう。
- TOEIC頻出単語の知識が不足している。
- 難しい問題に時間をかけすぎる。
私も600点未満の頃は時間が全然足らず、毎回最後の10問ほどを塗り絵(適当にマーク)している状態でした。



全部C!なんか3番目って当たりそうだし!(安直)
時間が足りない人は、後ほど説明する解き方のコツを覚えると改善できるのでぜひご確認ください!
TOEIC Part7の問題パターンを押さえよう
Part7では、以下のような文書タイプと設問パターンがよく出題されます。
TOEICを始めたばかりでPart7について詳しく知らない人は、まずは内容を押さえておきましょう!
出題される英文の種類
Part7で出題される英文の種類は、基本的に以下のどれかに当てはまります。
- メールや通知文
- 旅行の案内、イベント情報
- 商品の広告、クーポン
- 社内チャットやフォーラム投稿
- 新聞記事やレビューなど
文書の種類ごとに求められる情報や、頻出の設問タイプも少しずつ異なりますが、基本的には「日時・場所・目的・人物・対応」など、具体的な情報を拾い上げる力が求められます。



模試で問題形式に慣れておくのが一番いい!
演習を繰り返していると気付くのですが、英文の雰囲気は大体同じです。初見殺しはほとんどありません。
よくある設問パターン
続いて、Part7でよくある設問パターンは以下の通り↓
- 内容理解(例:Who, What, When, Where, Why)
- 意図や目的を問う問題(例:Why did the person send this email?)
- 文章の位置や意味(例:What does “it” refer to?)
- 複数文書をまたいだ情報照合問題(特にダブル・トリプルで出る)
大前提としてTOEICは問題文も英語なので、「設問で何を問われているか?」を理解できないとお話になりません。



“refer”ってどういう意味や・・・!
設問の意味は一瞬で理解できるように、参考書や問題集を使って事前に練習しておきましょう!
TOEIC Part7の解き方のコツ
次にTOEICPart7の解き方のコツをお伝えします!


コツ① 設問を先に読む
長文をすべて読んでから設問に取りかかると、時間が足りなくなるのがPart7の落とし穴。
まず設問と選択肢を先に確認し、「何を探せばいいのか」を把握した上で本文を読み始めるのが鉄則です。



高得点の人ほど、要点だけに絞って読んでる…!
設問の意図を先に把握しておけば、本文を読む量が減り、解答にかかる時間も大幅に短縮できます!
コツ② キーワードを「探す」意識を持つ
Part7は全文を読むのではなく、「キーワード」をピンポイントに拾うのが攻略のカギ。
- 設問と選択肢を読んで、「キーワード」を把握しておく。
- ざっくりと内容が理解できる程度に、飛ばし飛ばしで流し読みをしていく。
- 設問に関連する「キーワード」を見つけたら、そこだけしっかり読む。
例えば、「When」で始まる設問があれば、キーワードは「日付や時間」。
問題文を流し読みしつつ、「日付や時間」の記載を見つけたら、その文章だけしっかりと読み込むようなイメージで解き進めていきます。



この感覚が掴めてから、Part7の点数が安定したよ!
慣れるまで少し練習が必要ですが、この感覚を掴めるとPart7の読解がぐっと楽になります!
コツ③ 解く順番は「シングル → ダブル → トリプル」
解く順番は、素直にシングルパッセージ(1つの文書)から順に進めていきましょう。
比較的簡単なシングルパッセージから解くことで、得点を積み上げつつ気持ちに余裕を持つことができます。



変に解く順番変えて、ややこしくなった経験あり!
しかし、1点注意したいことがあり、「シングルパッセージだから簡単!」というわけではありません。
後半に進むにつれ難易度が上がっていくため、シングルパッセージの最後の問題(172~175問目)より、ダブルパッセージの最初の問題(176~180問目)の方が簡単だったりします。
時間配分を意識して、時に難しい問題は切り捨てる勇気を持つことも、スコアアップの重要なポイントです!
TOEIC Part7対策の具体的な勉強法3選!
次に、TOEIC初心者に向けたPart7の具体的な勉強法をご紹介します!


勉強法① 精読+音読で「読む力」を底上げ
Part7対策の勉強法で1番のオススメは、「精読&音読」です!
文章中の単語や文法を理解しながら、じっくり読んでいく勉強法。(手順は以下①~③)
①ひと通り英文を読み、分からなかった単語や文法をピックアップ。
②ピックアップした箇所を一つ一つ調べて、意味や構造を理解する。
③完璧に理解できる文章になったら、繰り返し読む。(音読する)
理解していない文章をテキトーに音読するだけでは、全くリーディング力は成長しません。
時間はかかりますが、“完璧に英文を理解した上で”何度も繰り返し音読しましょう。



とにかく丁寧に読むことで「読む力」が身に付く!
精読に使う参考書は問いませんが、問題はPart7の序盤のシングルパッセージがオススメです。
まずは短い文章からスタートして、慣れたら少しずつ長い文章にチャレンジしていきましょう!
勉強法② 1日1パッセージ+時間計測
毎日少し(1パッセージだけ)でいいので、時間を測って解く練習をしましょう!
Part7は時間との戦い。制限時間の中で解く練習を積むことが、スコアアップに大きく影響します。



毎日積み重ねると時間感覚が身に付く!
勉強法③「解答根拠を探す力」を鍛える
Part7に限った話ではないですが、問題を解いた後は「なぜその選択肢が正解で、なぜ他が不正解なのか」まで毎回確認し、本文のどこに根拠があったかを見つける力をつけましょう!



復習してるときに成長するのです。
「解答根拠を探す力」を鍛えることで、答えのヒントとなる「キーワード」が文中のどこに隠れているのか見当がつくようになります。
これは「英語を読む力」というよりも、「TOEICで点を取る力」に直結する勉強法です。
TOEIC Part7対策のおすすめ教材&アプリ
私が実際に使って効果があると感じた、Part5対策のおすすめ教材&アプリをご紹介します!
おすすめ教材①問題集『公式TOEIC L&R問題集』


おすすめの教材1つ目は、『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集』です。
TOEIC の公式が出版している問題集で、実際のテストと同じ形式で 2 回分の問題が載っています。



公式以上に良質な問題集はない!
2025年現在、シリーズが1~11まで出ていますが、使用するのは最新の11で OK です。
(古いものでも大丈夫ですが、1~3 は問題形式が少し違うのでオススメしません)
【公式問題集】を使った詳しい勉強法はコチラの記事から↓


おすすめ教材②参考書『TOEIC L&R テスト 究極のゼミ Part 7』


おすすめの教材2つ目は、『TOEIC L&R テスト 究極のゼミ Part 7』という参考書です。
「設問タイプ別」に解き方や注意点を徹底解説してくれている、名前の通りPart7対策に特化した攻略本。
「パラフレーズ」や「不正解の見抜き方」、最難関の「トリプルパッセージ」まで完全対応した一冊です。



「Part7がマジで無理!!」って人におすすめ!
一方で、Part7がぼちぼち解ける人は、公式問題集だけでOKです!参考書の増やしすぎには注意
おすすめ教材③スマホアプリ『スタディサプリENGLISH』


おすすめの教材3つ目は、『スタディサプリENGLISH』というスマホアプリです。
TOEIC対策の講義動画が580本以上用意されており、TOEIC初心者でも基礎から学ぶことができます。



参考書(本)での勉強と両立がオススメ!
また、スマホで手軽に勉強できるので、通勤・通学のスキマ時間を活用したい方はチェックしてみてください。
1週間無料でお試しできます↓
スタディサプリENGLISH【TOEICテスト対策】

✅おすすめのTOEIC対策アプリについて詳しく知りたい方はコチラから↓


よくある質問Q&A
- 全文読まなくても本当に正解できるの?
-
できます!
設問先読み+キーワード検索で「必要な部分だけ読む」のがTOEICでは正解です。
Part7は文章量が多すぎるので、全文読んでいたら時間がまるで足りません。
ふみ(Fumi)全文読む想定で問題が作られてないよ!
文章を早く読む力よりも、「キーワード」を探す力を優先的に身につけましょう!
- 難しい単語が多くて読めない!どうすればいい?
-
TOEIC頻出単語に絞った語彙対策が有効!
Part7に限らずですが、TOEIC対策にはTOEIC用の単語帳が必須です。
『金のフレーズ』に掲載されている単語だけ覚えれば、語彙不足で解けない問題はなくなります。
ふみ(Fumi)『金フレ』だけはマスト!
もし、大学受験で使う『ターゲット』や『システム英単語』を使っているなら買い替えましょう!
Amazon:TOEIC L&R TEST 出る単特急金のフレーズ
あわせて読みたい【金フレ】TOEIC600点を取るためのオススメ単語帳!使い方を徹底解説! 「TOEICで600点取りたいけど、単語帳はどれがいいの?」 「金フレを使った効果的な勉強法が知りたい!」 TOEICの勉強を本格的にスタートする方に、こんな悩みを持つ方は…
まとめ:Part7攻略の鍵は「キーワード探し」


Part7は読む量が多く、最初は圧倒されるかもしれません。
しかし、設問の先読みと、「キーワード探し」を身に着けておけば、初心者でも得点しやすいパートです。
- 設問を先読みし、英文から「キーワード」を見つける。
- 模試を使って、問題形式に慣れておく。
- 時間配分を意識して、分からない問題は捨てる。
私もPart7は壊滅的でしたが、「キーワードを探す」ことに慣れてから、解ける問題が増えていきました。



基礎固めと問題パターンへの慣れだけです!
TOEIC600点を目指す方は、Part7を得点源にして大幅なスコアアップを狙いましょう!
【他のパート別対策はコチラの記事から↓】

