TOEICのリスニングパートの中でも、短い会話で瞬時に答えを選ぶ必要があるPart2。
簡単そうに見えて、実は引っかけ問題や紛らわしい表現が多く、苦手意識を持つ受験者も少なくありません。
この記事では、TOEICを2000時間以上勉強し、完全独学で875点を取得した私が、
- Part2で得点できない人の特徴
- Part2の解き方のコツ&効率的な勉強法
- おすすめの教材&スマホアプリ
を、初中級者向けに分かりやすく解説していきます!
TOEIC600点を目指す学習者にとって、Part2の攻略はリスニングパートを得意にする第一歩となります。
聞き取り方のコツや勉強法はすぐに実践できる内容ばかりなので、ぜひ最後まで読んでみてください!
TOEIC Part2ってどんなパート?
TOEIC Part 2は、短めの発言に対して自然な応答を選ぶ「短文応答問題」です。

Part2の一番の特徴は、“問題文がない”こと。
実際にテストを受けてみると、Part2の全ての問題が
“Mark your answer on your answer sheet.”
と記載されており、たった1ページに集約されています。

完全ノーヒントの耳だけ勝負!
しかし、逆に言えば問題文を見る必要がないので、最もリスニング力が試されるパートとも言えます。
ほかのパートと同じく音声は一度しか流れないので、集中して取り組みましょう!
問題数と形式
Part2は全25問で、英文が1つ流れ、内容に対して適切な応答を3つの選択肢の中から1つ選ぶ形式。
他のパートが全て4択であることを考えると、TOEICで600点を目指すには得点したいパートと言えます。



できれば20問は正解したいところ!
Part2で出題される問題タイプは、大まかに以下の4つに分類されます。
①疑問文タイプ
- Yes/No疑問文:
- 例:Do you have the meeting agenda?
→ 正解はYes/No以外に「I’ll send it to you.(後で送ります)」などの自然な応答も多い
- 例:Do you have the meeting agenda?
- Wh疑問文(When / Where / Why / Howなど)
- 例:When will the package arrive?
→ 「By tomorrow afternoon.」など具体的に答える
- 例:When will the package arrive?



落としたくない基本的な問題!
25問中18問ほど出題される基本問題で、文頭の疑問詞を聞き逃さないようにするのがポイントです!
②平叙文タイプ(意見や情報への反応)
- 例:The printer is out of paper.
→ 「I’ll get some right away.」のように行動や提案で応答



返答の幅はけっこう幅広い。慣れも大事。
問いかけの意図が分かりづらいため、少し難易度が高い問題となっています。大体3問くらい出題されます。
③ 依頼・命令タイプ
- 例:Please send me the report by Friday.
→ 「Sure, I’ll do that.」など了承の返答



分かりやすいように、毎回”Please”って言ってほしい
“Of course.”や”Sure.”と言った決まり文句を覚えておくと、会話の流れが掴めて解答しやすくなります。
④提案・申し出タイプ
- 例:Shall we go for lunch now?
→ 「That sounds great.」や「I just ate.」など状況に応じた返答



返事の決まり文句も覚えておくと便利!
こちらも、”Shall we~?“や”Why don’t we~?“と言った。特徴的な文頭表現を聞き逃さないようにしましょう。
Part2で得点できない人の特徴
Part2で得点できない人の特徴は以下のとおりです。
- 文頭の疑問詞をキャッチできていない。
- 返答パターンの知識が不足している。
- 答えに迷った問題に執着しすぎている。
私も600点未満の頃は重要な文頭を聞き逃し、何を聞かれてるか分からずそれっぽい答えを勘で選択。
逆に、中途半端に聞き取れた問題は考えすぎて、次の問題の文頭をまた聞き逃すといった状態でした。



一回焦ると全部ダメになるの笑える
しかし、私のように得点できない人の特徴をコンプリートしていてもご安心ください。
ボロクソだった私でもリスニングパートで470点を取得できるようになった解き方のコツをご紹介します!
Part2の解き方のコツ
次に、TOEICPart2の解き方のコツをお伝えします!


コツ①文頭の疑問詞を正確にキャッチ
Part2は、「文頭で全てが決まる」と言えるほど、文頭を聞き取ることが大切です。
疑問詞さえ聞き取れれば、後半が多少聞き取れなくても答えられる問題も少なくありません。



文頭に全集中!炭次郎!
どれだけ願っても音声は1回しか流れませんので、文頭を聞き逃さないように集中しましょう!
コツ②問題文と似た単語が出たら不正解
Part2にはミスリードを引き起こすために、問題文と選択肢に似た単語が仕組まれていることがあります。
例えばこんな問題↓
Didn’t you take notes during the meeting?
〇 (A) Mike usually does that.
✕ (B) Conference room A.
✕ (C) Notebooks are in aisle seven.
「notes」を聞き取れた人が、「Notebooks」と聞こえた選択肢を選ぶといった感じで不正解へ導かれます。
このようにPart2では、英文を理解できていない人が雰囲気でマークすると不正解になるように設計されています。



(聞こえたぜ・・・!)って自信もって不正解選んでた。
「似ている単語がでてきたら不正解」と知っているだけでも、引っかけ問題による失点は避けられます!
コツ③聞き取れなくても潔く次へ進む
Part2を苦手な人が一番やってしまいがちなのが「分からない問題で悩む」ことです!
例えばあなたが日本語で友達と会話をしているとき、相手が何を言っているか聞き取れなかった場合の選択肢は、前後の会話で判断するor聞き直すの2択だと思います。



相手が何喋ったかなんて長考しないよね!
しかしPart2の問題は文脈もない一言&音声は1度だけなので、後から考えても分からない場合がほとんど。
もし問題文がよく聞き取れなかったら、潔く適当にマークして次の問題に集中しましょう!
TOEIC Part2対策の具体的な勉強法3選!
次に、TOEIC初心者に向けたPart2の具体的な勉強法をご紹介します!


勉強法①精読&音読(シャドーイング)
Part2対策でオススメの勉強法1つ目は「精読&音読」です!
文章中の単語や文法を理解しながら、じっくり読んでいく勉強法。(手順は以下①~③)
①ひと通り英文を読み、分からなかった単語や文法をピックアップ。
②ピックアップした箇所を一つ一つ調べて、意味や構造を理解する。
③完璧に理解できる文章になったら、繰り返し読む。(音読する)
じつは精読は、Part3やPart4の他、リーディング(主にPart7)対策にもなる万能な勉強法。
何度も繰り返し声に出して読むことで、リズムや抑揚が身に付き、英語自体に慣れることができます。



地味だけど大きな効果あり!筋トレと一緒!
精読する英文は、Part3やPart7のシングルパッセージなど、短めの文章がオススメです!
継続することで英語力が全体的に上がりPart2の正答率も高まるので、ぜひ実践してみてください。
勉強法②公式問題集で実践演習
オススメの勉強法2つ目は、「公式問題集で実践演習」です!
本番で実力を発揮するためには、本番と同じ状況で実践演習するのが一番のトレーニングになります。
Part2の対策として、実際の音声のペースに合わせて25問連続で解き切ってください。



長時間集中し続ける練習にもなるよ!
また、音声を流すときもイヤホンはせず、できればスピーカーで聞くようにしましょう。
可能な限り本番の環境に近づけて演習することで、本番でも安定して解き切る力を身に付けることができますよ!
TOEIC Part2対策のおすすめ教材&アプリ
私が実際に使った中で、効果があると感じたPart2対策のおすすめ教材&アプリをご紹介します!
おすすめ教材①問題集『公式TOEIC L&R問題集』
おすすめの教材1つ目は、『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集』です。


TOEIC公式問題集は、本番に近い形式で対策できる最良の教材です。音声のスピードや設問の難易度も本番と同じなので、Part2の演習にも持ってこいの1冊です。



基本的にはこれ1冊でOK!
2025年現在、シリーズが1~11まで出ていますが、使用するのは最新の11で OK です。
(古いものでも大丈夫ですが、1~3 は問題形式が少し違うのでオススメしません)
【公式問題集】を使った詳しい勉強法はコチラの記事から↓


おすすめ教材②参考書『TOEIC L&R テスト 究極のゼミ Part 2&1』
おすすめの教材2つ目は、『TOEIC L&R テスト 究極のゼミ Part 2&1』という参考書です。


Part 2の出題パターンを7つに分類して、苦手な問題に集中的に取り組めるPart2,1対策に特化した攻略本。
Part1,2専用の模試も2回分付いており、確実にPart2を克服したい!という初心者に向けた一冊です。



「リスニングが終わってる!!」って人におすすめ!
一方で、Part2がぼちぼち解ける人は、公式問題集だけでOKです!参考書の増やしすぎにも注意
おすすめ教材③スマホアプリ『スタディサプリENGLISH』
おすすめの教材3つ目は、『スタディサプリENGLISH』というスマホアプリです。


TOEIC対策の講義動画が580本以上用意されており、TOEIC初心者でも基礎から学べるのがメリット。
自分の苦手に合わせて講義を受講できるので、誰でも効率的に学習を進めることができます。



リスニング対策も網羅できるよ!
スマホで手軽に勉強できるので、通勤・通学のスキマ時間を活用したい方はチェックしてみてください!
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スタディサプリENGLISH【TOEICテスト対策】

✅おすすめのTOEIC対策アプリについて詳しく知りたい方はコチラから↓


よくある質問Q&A
- 音声が速すぎてついていけない!
-
慣れの問題です。精読&音読を繰り返せばOK!
音声が速すぎると感じるのは、単に英語に耳が慣れていないだけです。
日本語を早口で話されても聞き取れるように、英語も慣れれば聞き取れるようになるはず。
ふみ(Fumi)精読で世界が変わります。信じて・・・!
TOEICのPart2は、ある程度英語が聞き取れるようになれば、あとは集中力の問題です。
試験前にラムネでも沢山たべて、脳を覚醒させておきましょう。
- そもそも何言ってるか分からない!
-
単語力不足!金フレを頑張りましょう。
過去の私がこれでしたが、シンプルに単語力が足りていない証拠です。
最低限の単語力を身に着けてから始めても、リスニング対策は全く遅くありません。
ふみ(Fumi)全ての基礎土台は単語力!
『金のフレーズ』を使って、TOEIC頻出単語を押さえるところからスタートしましょう。
Amazon:TOEIC L&R TEST 出る単特急金のフレーズ
あわせて読みたい【金フレ】TOEIC600点を取るためのオススメ単語帳!使い方を徹底解説! 「TOEICで600点取りたいけど、単語帳はどれがいいの?」 「金フレを使った効果的な勉強法が知りたい!」 TOEICの勉強を本格的にスタートする方に、こんな悩みを持つ方は…
まとめ:Part2攻略の鍵は「文頭を聞き逃さない」


Part2はつぎつぎに問題が流れていくので、初心者にとって難しく感じるパートの1つです。
しかし、文頭の疑問詞を確実にキャッチする練習を重ねれば、必ず聞き取れるようになってきます。
- 音声の文頭の疑問詞を正確にキャッチする。
- 問題文と似た単語が出たら選ばない。
- 聞き取れなくても潔く次へ進む。
私もPart2は大の苦手でしたが、「音声の文頭に全集中」をし始めてから、正答率が確実に上がりました。



基礎固めと問題パターンへの慣れだけです!
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【他のパート別対策はコチラの記事から↓】

